一周年記念日

昨日のことだけれど、昨日の日記は書いちゃったので、今日付けで。

先週のおデートで、ふと、「来週、じつは一周年記念ですよー」と言ったわたし。
彼が日付を覚えていないのは知っていたし、そもそも覚えているような人ではないので(笑)彼は知らなくても、私だけがこっそり知っていればいいって思ってました、
でも、「もう1年ぐらいになるのかあ」と彼が言ったことから、ふと来週だよ、と言ってみたところ、
「いつ?」
「17日。キャンプの次の日ですね」
「そうだったんだ、じゃあその日会おう」
「え?」
「俺、もともとキャンプの次の日、帰るの大変だから休みとってたんだ。一周年記念ならその日会おうよ。」

と、そういう流れになって、わたしも会社があったのだけど午後半休をとって、一緒に過ごすことに。
「デートだから午後半休」なんてちょっと言えないので、病院行くってことにして、でもあからさまにおデートっぽい服を着てっちゃったから、気付く人は気付いたと思う。てへー。

お昼に待ち合わせをして、ちょっと暑いからどうしようか、と話しているうちに、「もし体調が悪くなかったらホテル行きたい」と彼。
実はずっと、わたしもそう言いたかったのだけど、いつももじもじしているうちに彼が言ってくれる。ごめんね、ありがとう。

ホテルでいちゃいちゃして、一緒にお風呂に入ったり、マッサージしあったりして、夕方になったので外へ。
恋人になった日、告白の前に行った赤レンガ倉庫へ行き、特に特別なことはなにも話さなかったけれど、海を見て。
ふと、目の前にきた大きいプードルに気を取られているすきに、彼が花束を取り出して、「たいしたものじゃないけど、これからもよろしく」と。
わたしは一年にかこつけて、ずっとプレゼントしたかった水筒を用意していたのだけど、まさか彼から何かを貰えるだなんて思っていなかった、
とにかく、びっくりして、うれしくって、
俯いて、「ありがとう」と言うのが精一杯だった。

続いて、わたしがプレゼントした赤い水筒は、すっごく気に入ってくれて、「ちょっとこれ気になってたんだ!使い倒すね!」とはしゃいでくれた。
彼がいつもクライミングに持ち歩いている水筒は、大きくて使いやすそうなのだけど、ちょっと古くなっていて、じきに壊れそうだったので。
その水筒より少し小さめなのだけど、軽くて丈夫、見た目も格好いいから、長く使えるんじゃないかって思ってる。
彼の趣味、彼の人生に自分のプロデュースしたモノが食い込ませるのは、まるで自分の存在を刻み込んでいるようで。
使うたびに、一瞬でいいから思い出してくれればいい、と思う。わたしを、生活の一部にしてくれればいいと思う。

赤レンガの近くでご飯を食べながら、初めて彼のお仕事の話をちゃんと話してもらった。
彼に「お仕事の話をして欲しい」と思っても、中々言えなかったし、彼の会社は世界の最先端の技術を開発していたりするので、そうそう言えないのかなあ、と彼の同僚たちの話を聞いていても思う。
男の人って自分がどんな仕事をしているのか、結構言いたがる気がするのだけど、彼と彼の同僚(キャンプに一緒に行った人たち)は、「仕事、何してるの?」と聞かれると、「燃やしたり、壊したりしてる」とか、「溶かしてる」とか、そういう風に言葉を濁す。
まあ、仕事の機密もあるし、言えないことがあるのは私も分かるので、あまり聞かないようにしていた。

昨日、初めてちゃんと、彼が今携わっている仕事の話を聞いた。
勿論、機密にかかわるようなことは言ってないけれど。
聞いてみると、彼は彼の会社が全社を挙げて取り組んでいる、最先端プロジェクトの、開発をやっていることを知った。
その開発をとりあえず軌道に乗せて来い、という命令で、わざわざ横浜から一人派遣されたということも。

「だから、いつ戻れるか分からない。当初の予定は二年だったけど・・でも、二年で終わるかどうか、正直厳しいと思う。この仕事が終わる時はきっとニュースになるから、すぐ分かるよ。一生いるつもりはないけど、もうちょっとここで頑張りたい。」

そんな仕事をしている彼を誇らしく思う。
でも、そんな彼だからこそ、中々戻れなくって、つまり、なかなか結婚できない。
そのことを真正面から突きつけられて、正直ちょっと呆然とした。

でも、話の流れでそのあと、こんな話をした。
「うちの両親はあまり仲のいい両親ではないの。でも、わたしと母、わたしと父はとっても仲良し。自慢の家族よ」
「そうなんだ。子はかすがい、だね。そういえば、かすがいの意味って分かる?」
「えーっと・・・貝・・・宝?」
「まあ結局はそういう意味だけど(笑)かすがい自体はね、木と木を繋ぐ、ホチキスみたいな形の器具」
「そうなんだ!中国語で宝のことを宝貝、そして宝貝は赤ちゃんって意味でもあるから、貝だと思った」
「へえ、それは豆知識!ほら、「ぬかに釘、豆腐にかすがい」って言うだろ?」
「あ、確かに。」
「夫婦を繋ぎとめるのは子供なんだなあ。」
「じゃあ、子はかすがいでも、豆腐のような夫婦になっちゃダメってことね。」
「・・・良い事言った!そうだな.俺たちは硬い木のようなしっかりした大人になろう。楽しい家庭を作ろうね」

彼の口から、当然のようにわたしと一緒の未来についての話が出てくること、
彼が今まで言わなかった、自分の仕事の話を教えてくれたこと、

彼と一緒にいると確かに、きっと30までに結婚するのは無理だろうと思う。
でも、彼はわたしと家庭を作ることを真剣に考えてくれている。
それなら、わたしに出来ることは、彼を信じて待つ、そして仕事をしている彼を支えていくこと。

世界最先端の技術を開発する使命、それってどんな重みなのだろう。
わたしが少しでも、彼の休める場所になれればいいと思う。

キーワード:一周年記念 将来への誓い

みんなのコメント
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1. じぇす2012年07月19日 10:37

おとななお付き合いって感じっ!!
わたしもみかんさんみたいな素敵な女目指しますっ(*'ー'*)☆