元旦那様。

彼氏さまは今日一日、外の岩場へ登りに行ってました。

今日は、彼氏さまのお話はおやすみ。


わたしは、今日、小学校の同級生と1●年ぶりの再会をしてきました。
その中に、わたしの幼馴染がいました。

幼馴染とわたしは、マンションが隣同士だったのもあり、小学校に入る前から仲がよくって、
彼とわたしはいっつも手を繋いで遊んでいたそうです。
小学校に入っても、一緒に登校して、一緒に帰宅して。
一緒に遊んで、一緒にワルをして。
彼が骨折したときは、当然のようにわたしが彼の荷物を持って、一緒に登校していました。

そんな彼とも、小学校の高学年には話さなくなり、卒業してわたしが引っ越してからは音信不通。
でも、ある日、わたしの母と彼が再会し、また付き合いが始まりました。

そして、今日、久々に会おうという事になったのです。

久々に見た彼は、面影こそ残すものの髭も生え、立派な青年になっていました。
今は音楽家として、多岐にわたって活躍しています。
あの彼が、まさか音楽家なんて、わたしは信じられないのですが。

二人で再会を懐かしんで、夜も家に帰らずずっと夜通しお話をしていました。

彼が、ずっとわたしを覚えていてくれたこと。
お互い、「幼馴染」と呼べる相手で、まず思い浮かぶのはお互いしかいないこと。
昔、ほんとうに夫婦のようだったこと。

そして、幼馴染がふと、「彼氏とは付き合って何年なの?」ときいてきて。
「半年だよ」って言ったら、「それなら、まだまだ俺のほうが付き合いの密度と期間では上だな。さしずめ俺は元旦那ってとこか」って。

「どんな嫉妬よ!」って言って、二人で大笑い。


もちろん、誤解されるような相手じゃなくって、もうお互いの事を知り尽くし過ぎているから、恋愛の対象になんかなりっこない。
寧ろ、そんな関係と、一番ほど遠い関係。

でも、なぜかどこかで、
「こいつの「幼馴染」っていう、換えのきかないポジションは自分一人」
っていう、変な独占欲があるのだと思う。お互い。

これからどんな人と知り合っても、どんなに仲がいい人や、愛しい人ができたとしても、「幼馴染」ってポジションはお互い変わらなくって、きっと一番なんでもぶちまけられる関係。

不思議な縁だけれど、こうして幼馴染と今でも繋がっていられるなんて貴重だと思うから、ずっと大切にしていきたい。

いつか彼氏さまと、幼馴染を会わせて、一緒にお食事したいな。幼馴染の彼女さんもね!